概要
ムードル(Moodle)はオープンソースのLMS(学習管理システム)で、世界中の多くの学校や企業で利用されており、100万人を超えるユーザが存在しています。
日本ムードル協会(Moodle Association of Japan, MAJ)は非営利団体であり、日本のムードルユーザーが各組織でムードルを利用するための学習コミュニティを提供する組織です。
日本ムードル協会の最も大きな活動として、一年に一度、ムードルムートと呼ばれる「ムードル」の教育者、研究者、開発者が集う学術会議が開かれ、ムードルユーザーによるプレゼンテーションやワークショップが多数行われます。
2008年から毎年開かれているムードルムートですが、今年は2月16日(金)〜18日(日)の3日間、会場は長崎国際大学で開催されました。
当社インフォザインは2022年度より日本ムードル協会のゴールドスポンサーとなっており、昨年に引き続き、展示ブースだけでなく、商用プレゼンテーションの場もいただきました。
Moodle Moot 2024 長崎大会
今年は現地開催のみということで、国内外からの参加者たちが一同に集まり、日本語・英語が混じる活発なセッションが行われました。
運営の方や参加者の中には、大学で英語の教鞭をとる先生も多く、英語でのセッションの部屋に入ると、まるで外国にいるような雰囲気でした。
会場は、長崎県佐世保市にある私立大学、長崎国際大学の講義棟を借りて開催されました。
有名なテーマパーク、「ハウステンボス」のすぐ近くにあり、海に囲まれた国際色豊かな長崎の雰囲気を肌で感じることができる大学でした。
ムードルムートはコミュニティが中心となって運営されるイベントであり、会場となる大学は場所だけでなく、学生によるサポートも提供をしてくださるのですが、バイリンガルの元気で気が利く学生スタッフの皆さまには今回も大変お世話になりました。
企業展示の部
2023年度のスポンサーになっている企業は、ラウンジとして設られた大きな教室を借りて展示を行いました。
今回、初めてオープンバッジファクトリーを出展することとなりましたので、テーブルクロス、ロールバナー、リーフレットなどを新調して臨みました。
また、会場ではMoodleの公式パートナー企業やムードルの分野で業績のある企業が出展されており、色々と助けていただきました。
遠方から参加された方も多かったのですが、オンライン開催では味わえなかったであろう、雑談なども含め、理事の皆さまや、基調講演で招待されていた方々からも貴重なお話を聞かせていただき大変勉強になりました。
(参考文献)2024年2月27日取得
商用プレゼンテーションの部
ムードルムートではスポンサー企業がムードルに関連する自社のサービスや製品についてプレゼンテーションをする場もいただけます。
当社では、「Moodleプラグインで簡単にデジタル修了証を発行」をテーマに、オープンバッジファクトリー、オープンバッジパスポート、Moodleプラグインの紹介を行いました。
40分間の商用プレゼンテーションではオープンバッジについて知りたい、オープンバッジの導入を検討しているという方が参加してくださり、発表後の質疑応答も活発に行われました。
「すでに別のプラットフォームで発行されたオープンバッジと混在した状態でも活用していけるのか?」
「学生の就職活動の際にエントリーシートなどに貼り付けることはできるのか?」
「プレミアムプランを基本として、バッジ発行数を増やすことはできるのか?」
などのご質問をいただき、参加者のみなさまを交えて会話ができたことが大変貴重でした。
お弁当付きのランチセッションでは多数の方にご参加いただき、用意していた参加証バッジも半数以上の方が申請をしてくださいました。
オープンバッジを、まずは1個獲得してみるという体験をしていただけたかと思います。
以下に、プレゼンテーション資料の一部をご紹介します。
オープンバッジファクトリーのサービスは、バッジ発行プラットフォームの「オープンバッジファクトリー」とバッジウォレットサービスの「オープンバッジパスポート」を組み合わせて活用するとより便利です。
オープンバッジファクトリーについては60日間の無料トライアルができますし、オープンバッジパスポートについては無料でどなたでもサインインしてお使いいただけるサービスですので、ご興味があれば是非一度、触ってみてください。
オープンバッジファクトリーの上位プランはLTIという、学習ツール間の連携に関する国際技術標準に対応しており、LMSと呼ばれる学習管理システムと連携させて使うことができることも特長の一つです。
中でも、ユーザーの多いMoodleについては、ローカルプラグインを用意しており、Moodleの新バージョンリリースに合わせ、プラグインを迅速に開発・更新しています。
Moodleコミュニティに貢献していることを表す「EARLY BIRD」マーク、プライバシーに配慮していることを表す「PRIVACY FRIENDLY」マークをもらっていることからも、お分かりいただけると思います。
まとめ
学習歴やスキルを証明し、発信するツールとして、オープンバッジは大学・大学院などの教育機関だけでなく、人材育成に取り組む企業や自治体でも使われ始めています。また、海外ではそれほど堅苦しくなくゲーム感覚で気軽に集めることができるインフォーマルなバッジも広まっています。
日本国内でもさまざまな組織にオープンバッジをご検討いただけるよう、今後もご提案してまいりたいと思います。
なお、今回のMoodleMoot Japan 長崎大会 でのご案内資料は下記よりダウンロードいただけます。(フォームにご入力後、送信ボタンを押してください。)
ITと教育の分野でのイノベーターとしてのインフォザイン
「株式会社インフォザイン」は、東京 上野にオフィスを構え、教育とテクノロジーを融合させたEdTech分野でビジネスを展開しています。
「オープンソースとオープンスタンダードを活用し、教育の未来を創る」ことを目指し、特に力を入れているのは、ルクセンブルクのOAT社が開発したWebベースでアセスメント・テストを実施するためのCBT(Computer Based Testing)プラットフォーム「TAO」をベースとした新サービスの開発と提供です。
オンラインアセスメントのためのSaaS版CBTプラットフォーム「TAOクラウドJP」をはじめ、学力調査、大学入試、各種資格・検定試験などのCBT化に実績のあるアセスメントサービスを提供しています。
また、学習歴の可視化の手段として利用が広がっているオープンバッジの発行プラットフォーム「オープンバッジファクトリー」の日本における独占販売契約を締結し、サービスを開始しました。
なお、教育DXを推進するため、教育に興味を持っているITエンジニアはもちろん、教育分野に課題意識を持っている人材も広く募集しています。
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