淑徳小学校(東京都板橋区)の放課後クラブ「淑徳アルファ」で、フューチャーインスティテュート株式会社 代表取締役の為田裕行氏が担当する授業「カズトロジー」を見学させていただきました。学習プラットフォーム「Wayground(旧Quizizz)」のAI作問機能を使ったクイズ大会の様子と、3年生のふりかえりから見えた子どもたちの声をレポートします。
フューチャーインスティテュート株式会社の為田様のご紹介で、淑徳小学校の放課後クラブ「淑徳アルファ」で行われている授業「カズトロジー」を見学させていただきました。カズトロジーは、フューチャーインスティテュート株式会社が実施している、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業です。見学に伺ったのは夏休み中の8月4日。今回見学したのは3年生のクラスで、夏休みの間にもかかわらず12名が参加していました。
淑徳アルファは、2013年にスタートした、淑徳小学校の校内で過ごせる放課後クラブです。淑徳小学校の教員が中心となって運営しているため、保護者も安心して子どもを任せられます。宿題やその日の復習で学習習慣を身につけながら、英語や書道などの習い事も校内で受けられます。夏休みなどの長期休みにも参加できます。
淑徳アルファ(淑徳小学校公式サイト)
カズトロジーは、淑徳アルファの習い事のひとつで、フューチャーインスティテュート株式会社が担当する1〜3年生向けのコンピュータの授業です。コンピュータを楽しく使いながら算数力や論理力を身につけ、「正解のない問題」に取り組むことで、自分で考えて説明する力も育てます。
授業の前半は、事前にWaygroundのAI作問機能を使って作成した「淑徳小学校」についてのクイズ大会です。自分たちが毎日通っている学校がテーマということもあり、子どもたちは画面に問題が出るたびに身を乗り出して解答していました。全員が意欲的に取り組んでいる姿がとても印象的でした。
問題と問題の合間に表示されるランキングにも興味津々で、「次はどんな問題が出るんだろう」「今、何位かな」とワクワクしている様子が伝わってきました。
1位になった児童が次のクイズのテーマを選ぶことになり、選ばれたのは「猫」でした。その場でWaygroundのAI作問機能を使って猫についての問題を作成します。AIが作問したばかりの問題を使って、すぐに2回目のクイズ大会が始まりました。自分たちのリクエストがすぐに形になるライブ感に、子どもたちの盛り上がりもさらに大きくなっていました。
最後に、子どもたちは「クイズ大会をやってみてどうでしたか?」というふりかえりシートに入力しました。シートは「P:プラス(いいところ)」「M:マイナス(だめなところ)」「I:インテレスティング(おもしろいところ)」の3つの枠に分かれています。3年生とは思えないほど入力がスムーズで、文字の大きさや色、縦書きなどを自分なりに工夫している子もいて感心しました。
子どもたちが書いたふりかえりの一部を紹介します。
- みんなで、楽しめるところ
- クイズがいっぱいあって長時間遊べて楽しかった
- すごく楽しいところ
- 良いところは、問題が分かりやすいところ
- いいところは、もんだいのこたえが、4もんしかないところ
- 髪の毛があったほうがいい
- ふりがなを、( )じゃなくてその漢字の上につけてほしい
- 問題を解く時間が短い
- 表彰台の時表示されるのが3人だけなところ
- もっとアバターを増やして
- 画像をつけてほしい
- (もんだいをつくるひとへ)みんなが分かるかわかんないかぎりぎりの問題をチョイスしてほしい
- 順位があって1位になりたくなるところ
- クイズに面白い選択肢が出てくるところ
- 知っていることが出たところ
- 自分のキャラを選べるところ
授業の途中からは、淑徳小学校の教科の先生も見学にいらっしゃいました。為田氏からは「授業動画から問題を出題することもできるので、ぜひやってみてください」とおすすめがあり、放課後の活動で使っている仕組みが、普段の教科の授業にも広がっていきそうな可能性を感じました。
子どもたちが「クイズを解く楽しさ」を存分に味わいながら、ICTに自然に親しんでいる様子を見ることができた見学でした。貴重な機会をくださった為田氏、淑徳小学校の皆様に感謝申し上げます。
テーマを指定すると、AIがクイズの問題を作成する機能です。本事例では、事前に「淑徳小学校」をテーマにした問題を作成したほか、授業中に児童のリクエストを受けて「猫」をテーマにその場で作問し、すぐにクイズ大会で使用しました。授業動画から問題を出題することもできます。
本事例では小学3年生12名が参加し、全員が意欲的に解答していました。カズトロジーは1〜3年生向けの授業で、ランキングやアバター選びなどのゲーム要素も子どもたちの参加意欲につながっていました。
Waygroundは、以前「Quizizz」という名前で提供されていた学習プラットフォームです。日本国内では株式会社インフォザインが導入時の操作方法の案内や活用のサポートを行っています。
・淑徳小学校
東京都板橋区にある私立小学校で、昭和24年に大乗仏教の精神にもとづく人間育成の場として創立されました。2020年には1人1台のiPadを導入するなどICT活用にも力を入れています。
公式サイト:https://www.es.shukutoku.ac.jp/
・フューチャーインスティテュート株式会社
今回の見学をご紹介いただいた為田裕行氏が代表取締役を務める会社で、教育委員会や学校などを対象にコンサルテーションを行っています。論理的思考力や問題解決力を高めるカリキュラムを学校やワークショップで運営しています。
公式サイト:http://www.practica.jp/FIC/
ブログ:https://blog.ict-in-education.jp/
・Wayground(旧Quizizz)
今回のクイズ大会で使われた学習プラットフォームで、以前は「Quizizz」という名前でした。先生が作ったクイズを子どもたちがタブレットで競い合いながら解くことができ、AIを使った作問や動画からの出題にも対応しています。日本国内での導入にあたっては、株式会社インフォザインが操作方法の案内や活用のサポートを行っています。
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